2021.12.02 (Thu)
【用語解説】上手(かみて)&下手(しもて)について
お笑いの世界に飛び込んだ際、業界では当たり前に使われている用語に対して「どういう意味!?」と感じることがあります。
今回は、よく使われる上手(かみて)&下手(しもて)について解説しましょう。
観客目線を基準にするとわかりやすい!
お客さん側から舞台を見て右側が上手(かみて)。左側が下手(しもて)。
※下記の写真を参考にしていただくと、わかりやすいです
左右で言い表していると、演者目線なのか客席目線なのかが不明になり、混乱することも……。
そのため、上手(かみて)、下手(しもて)という呼称で統一されました。
元々は、歌舞伎の世界で使われていた言葉だったという説があります。
演芸の世界では上手(かみて)は偉い人がいるポジション
漢字の上下でいえば、上の方が偉いという意味になります。
上座(かみざ)という言葉があります。
宴会などでも、立場が上の人は上座に座るのが日本の文化。落語でも上手に位置する人がえらく、下手にいる人は地位が低いというのが基本的な構図。
吉本新喜劇でも、偉い人や重要な人物が上手(かみて)でドンと構え、新参者が下手(しもて)からは現れることが多いのもそのためです。
ボケとツッコミの立ち位置は上手(かみて)下手(しもて)と関係ある?
ツッコミは間違いを正す側なので、上手かと思いきや、コンビの立ち位置によって変わります。
下記の例を見ても、統一されていないことがわかります。
▼ダウンタウン→浜田さん、ツッコミ(上手)、松本さん、ボケ(下手)▼
ダウンタウンのこの1枚、好きだわ。 pic.twitter.com/t0HMq0OygG
— イチキコウジ (@skrewheadjp) November 3, 2020
▼爆笑問題→太田さん、ボケ(上手)、田中さんツッコミ(下手)▼
『2020年度版 漫才 爆笑問題のツーショット』が、9/15(火)よりU-NEXTにて独占配信される事が決定しました!
爆笑問題が1年間の話題を漫才でぶったぎる「爆笑問題のツーショット」シリーズ最新作!お楽しみに! #bakushohttps://t.co/igs42Ep8vT
— TITANさん (@titanhappy) September 8, 2020
▼千鳥→ノブさん、ツッコミ(上手)、大悟さん、ボケ(下手)▼
千鳥(大悟さん、ノブさん)の似顔絵を描いてみたよ😊#千鳥 #似顔絵#大悟 #ノブ #イラスト #お笑い芸人 pic.twitter.com/oYZxQdRqV0
— あっぴょんぴょん (@appyonmomo) October 29, 2020
応用ワードも覚えておくと便利
最後に応用編となる、言葉を紹介しておきましょう。
上入り(かみいり)……上手(かみて)側から入場する
下入り(しもいり)……下手(しもて)側から入場する
上はけ(かみはけ)……上手(かみて)側から退場する
下はけ(しもはけ)……下手(しもて)側から退場する
他にも
上前(かみまえ)……上手(かみて)の手前
下前(しもまえ)……下手(しもて)の手前
上奥(かみおく)……上手(かみて)の奥
下奥(しもおく)……下手(しもて)の奥
などが使われることもありますので、こちらも覚えておくと便利です。