2023.11.21 (Tue)
【お笑い用語解説】フリートーク
フリートークと聞けば、文字通り「自由にしゃべるだけ」と解釈するかもしれません。
しかしフリートークは、ただ自由にしゃべればいいというものではないのです。
フリートークとして人気が高かった番組といえば『鶴瓶上岡パペポTV』でしょう。
漫画トリオで漫才師としてのキャリアを持つ上岡龍太郎さん、落語家の笑福亭鶴瓶さんおふたりいよる異色のトーク番組。
その後『チハラトーク』『にけつッ‼』など、フリートーク形式の企画が増えたものの、当時『パペポTV』は異色の存在でした。
一度『パペポTV』のスタジオ収録を目の当たりにした島田紳助さんが「ラジオ好きの客が観覧に来ている感じやな」と所感を述べたことがあったほど、お笑いマニアの心を掴んだ番組でした。
そしてなんと言ってもフリートークの名人といえばダウンタウンでしょう。
『ガキの使い』での、おふたりのトークで爆笑された経験がある方はかなりいらっしゃるはずです。
フリートークをする際に必須となるのが
・役割への理解(分業)
・お互いへの理解(呼吸)
・アドリブ力(グルーヴ感)
です。
ここを理解せず「なんとなく話せばいいか」と話し始めても、そうそう受けるものでありません。
『千原トーク』の千原兄弟は兄弟。『にけつッ‼』の千原ジュニアさんとケンドーコバヤシさんは、大阪で活動していた頃から、互いをよく知った仲。
そしてダウンタウンも、幼なじみ。
つまり「こうボケたらこうツッコんでくれる」という型がすでにあるのです。
ですので「フリートークに挑戦したい!」という方は、まず一緒に話す相手と「笑いの型」を探すところからスタートさせてみましょう。