2023.06.09 (Fri)
【お笑い用語解説】NSC(吉本総合芸能学院)
New Star Creationを略してNSC。吉本総合芸能学院という名で呼ばれることも。
NSCは1982年(昭和57年)に新人タレントを育成する目的で創立されました。
第一期生から、ダウンタウン、ハイヒール、トミーズが出て華々しい活躍をしたこともあり、その後も続々と売れっ子芸人が輩出されます。
NSCの創設は、お笑いの世界の価値観をガラリと変えました。
それまでは、漫才師も落語家のように師匠のもとで弟子として修業を続け、そこから一人前になっていくという流れがスタンダード。しかしNSC創立後は、徒弟制度というシステムが陰をひそめるようになったのです。
Wヤングの平川さんに弟子入りされた、宇都宮まきさんのように、徒弟制度から世に出た芸人さんがいないわけではありません。
しかし、NSCの功績は圧倒的で、それまでハードルの高かったお笑いの世界はNSCができるとともに一気に身近なものとなりました。
NSCは東京校と大阪校、それ以外では福岡校、名古屋校、広島校、札幌校などがあります。
多いときは一期で入学者が東西合わせて1,000人を超えたこともありますが、お笑い芸人として食べられるようになれるのは、その中のひと握り。
それでも毎年「売れっ子芸人になりたい!」と多くの人達が、入学します。
面接で落とされることは、ほとんどありません。
しかし過去に千鳥の大悟さんが、吉本の社員さんとの面接時に「なんかある?」という質問を受けて「さっきからお前ら偉そうにしているけどワシよりオモロいんか?」と尖りまくりの発言をし、落とされた逸話が残っています(笑)。
売れた芸人さんが多かった期を見ていきましょう。
8期→千原兄弟、バッファロー吾郎、なだぎ武、FUJIWARA
11期→中川家、陣内智則、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、ユウキロック 13期→ブラックマヨネーズ、徳井義実(チュートリアル)、野性爆弾、次長課長 |
上記のように「豊作の年」と呼ばれる期があります。
お笑い第7世代と称されるNSC33期も、コロコロチキチキペッパーズ、ビスケットブラザーズ、男性ブランコ、ZAZY、マユリカなど多くの売れっ子芸人を輩出しました。
ちなみにお笑い業界では初対面の挨拶の際「NSC○期(○期扱いの)の△△です」と口にするのが定例化しています。
2023年度に大阪NSCへ入学された人達は、NSC大阪46期となります。
2027年度には、NSC50期生が誕生することになり、NSC創設からついに半世紀を迎えことになります。
未来の世界では、「NSC235期の○○です」と言っているかもしれないですね(笑)。
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