2023.05.12 (Fri)
【お笑い用語解説】「天然ボケ」の由来とは?
みなさんも日常で「自分、天然やな~」「あいつ天然やから」みたいな言葉で、天然ボケを言い表すことがあるはず。
今回は、天然ボケについて解説します。
漫才やコントを始める際に、どちらがツッコミとボケ役を担当するのか決めなくてはなりません。
ボケとは、もともと『とぼける』の『とぼけ』が由来という説があります。
お笑い芸人のボケは
- 意図的なボケ
- 天然ボケ
に二分されます。
意図的なボケの代表格は、松本人志さんでしょう。
そして天然ボケのトップランカーは、ジミー大西さん。
ジミーさんの後、数々の天然ボケのお笑い芸人が出現しましたが、年齢を重ねてもジミーさんの圧倒的な天然ぷりは健在です。
ちなみに、2015年4月4日に放送された明石家さんまさんの『ヤングタウン土曜日』の中で、天然という言葉が使われるようになった一年の流れについて、さんまさんご本人が言及されたのだとか。
『エンタがビタミン♪』のサイトより引用させていただきましょう。
以前萩本がジミーを番組で使いたいとさんまに頼んだことがあったそうで、さんまは快諾。しかしすでに様々な番組でお分かりの通り、ジミーはかなり個性的なキャラクター。そのため、さんまはあらかじめジミーの人となりを説明したにもかかわらず、さすがの萩本も扱いきれなかったそう。
結局、ジミーは3週で番組を降板することに。そのとき萩本が吐き捨てるように言ったのが「天然だね」という言葉。
補足すると、さんまさんのもとにいたジミー大西さんの逸材ぷりに興味を抱いた萩本欽一さんが、番組でジミーさんを抜擢したものの、良さを活かしきれずたった3週間で降板することになったということ。
『エンタがビタミン♪』のサイトより、引用を続けましょう。
後日さんまのもとを訪れ「『天然だね』って言われまして」と降板理由を伝えたジミー。その話を聞いたさんまは爆笑し、ちょうどそのとき収録だった『オレたちひょうきん族』でジミーを天然呼ばわりしたそう。
「そのとき、人に対して“天然”って(言葉を使用したのは)初めてだったんですね」と語ったさんま。それから10年近くはその言葉自体が埋もれていたそうだが、いつの間にか“天然”が普通の言葉として帰ってきたときは随分驚いたそうで、「言葉の社会で生きてる俺たちにとっては“へっ!?”という感じ」だったという。誰かが『ひょうきん族』での発言を覚えていて、何年かかかって世に広まったのではないかと語った。
さんまさんの「言葉の社会で生きてる俺たち」という言い回しも興味深いものの、当時は「天然(ボケ)」という言葉がまだ普及していなかったのがわかるエピソード。
またもや大辞林からの引用になりますが、天然の意味を調べると
①人の力が加えられていないこと。自然のままのあること。
②本来の姿であること。生まれながらにして持っているもの。天性。
③意図しないでそうなること。
引用:大辞林
とありました。
こちらは、ほぼ今の『天然ボケ』を言い表している意味になっていますね。
まとめますと、
- 天然ボケの起源はジミー大西さん
- ネーミングをしたのは萩本欽一さん
となります。
そこへBIG3の一角を担う、明石家さんまさんが関与していたのも今回の記事で明らかになりました。
『天然』の対義語は、いくつかありますが、お笑い的な用法からすると『人工』『人造』となります。
- 天然でボケを作り出す人→ジミー大西
- 意図的に人口、人造的なボケを作り出せる人→松本人志
となります。
ドキュメンタルに松本さんがジミーさんを度々、起用しているのもやはり最も強い天然芸人だからなのでしょう。
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