2024.08.18 (Sun)
【お笑い用語解説】てんのじ村(天王寺村)
第二次大戦争後、空襲で家を失い住居をなくしたお笑い芸人たちが集り、いつしか「てんのじ村」と呼ばれるようになりました。
天王寺館という演芸小屋があり、戦後の混乱の中でもお笑い芸人たちがお金が稼ぐことが可能な地域でした。「お笑い芸人のセーフティーネット」といってもいいでしょう。
ピーク時には400人もの芸人がいたといわれています。のちに売れっ子となる、ミヤコ蝶々さん、海原お浜・小浜、夢路いとし・こいしなども、当時この村で暮らしていました。
苦しい生活を互いに助け合って生きた、てんのじ村のお笑い芸人の間には、確かな絆があったといわれています。
その後、小説家の難波利三さんが、当時の様子を記した「てんのじ村」を上梓され1984年に直木賞を受賞。こちらの作品の受賞によって、改めて「てんのじ村」の存在が広く知られるようになりました。
今は、ほとんど名残がなくなったものの、JR新今宮駅から天王寺駅の方へと東へ歩いて5分ほど、阪神高速道路の阿倍野入口の下に「上方演芸発祥の地 てんのじ村記念碑」という石碑が設けられています。
3PEACEでは、お笑い芸人を募集中です。
興味をお持ちの方は、下記をクリックくださいませ▼